はじめに
こちらは個人開発アプリができるまで by am10 Advent Calendar 2024の 23 日目の記事です。
23 日目はプライバシーマニュフェスト対応をします。
下記に記載がある通り 2024/5/1 から理由の記載が必要な API を使用している場合は対応していないとリジェクトされる可能性があります。とくに対応しなくても審査が通るなどの情報もありますがいつリジェクトされるかわからないのでやっておいた方が安全でしょう。
If you upload an app to App Store Connect that uses required reason API without describing the reason in its privacy manifest file, Apple sends you an email reminding you to add the reason to the app’s privacy manifest. Starting May 1, 2024, apps that don’t describe their use of required reason API in their privacy manifest file aren’t accepted by App Store Connect.
プライバシーマニュフェストとは
必要な対応は下記です。
- アプリで利用している理由の記載が必要な API の宣言
- どのようなデータを収集しているかの宣言
- サードパーティ SDK での PrivacyInfo.xcprivacy 対応
1 に関しては下記に記載のある API を利用している場合は対応が必要です(ほとんどのアプリで UserDefaults は使われていると思うのでほぼ必須でしょう)。
2 は App Store Connect での入力もあるので必須ではないですが対応してもいいでしょう。
3 はサードパーティ SDK の対応を待つしかないのでこちらでできることはとくにありません。
参考
1 に関して審査提出時にメールが届くようになっており以前調査したところ下記のような感じでした。
プライバシーマニフェストの調査結果
・「App Reviewに提出」かTestFlightで「審査へ提出」で審査待ち状態にするとメール来る
・ライブラリ経由でUserDefaultsとかのAPI使ってもメール来ない
・名指しされてたライブラリの場合はメール来る違ったら教えて😉
— am10 (@am103141592) March 15, 2024
プライバシーマニュフェスト対応
トラッキングはとくにしていないので家計簿アプリで対応必要なのは UserDefaults を使用している旨の記載と家計簿データをサーバーに保持しているのでその旨の記載でしょう。
AppStorage 経由で UserDefaults を使っているので記載が必要と思われます(試しに未対応の状態で TestFlight で提出してみましたがメールは来ませんでした。。。)。
PrivacyInfo.xcprivacy ファイルを追加します。
下記のように追加しました。
データの収集に関しては下記ドキュメントをご参考ください。
ちゃんと追加できているか確認できれば完了です。Archive 後に Generate Privacy Report で PDF が作成できれば問題なく追加できているはずです。
輸出コンプライアンス対応(おまけ)
ついでに輸出コンプライアンスの対応もしておきます。
このままアプリを提出すると提出時に下記のように表示されます。
都度回答してもいいのですがめんどくさいので TARGETS > Info にキー App Uses Non-Exempt Encryption、値 NO を追加します。
これで毎回回答しなくてもよくなりました。
参考
おわりに
これでもう ipa ファイルをストアにアップロードできる状態になりました!リリースまであと少しです。
明日はストア用のプライバシーポリシーを作成します。
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